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ななこ塗は江戸小紋を思わせる粋な柄の塗りです。
アワビ貝をはめ込んだ上品で高級感のある逸品です。
ななこ塗の語源としては、
丸い輪の集まった状態が魚の卵の集まったのと似ているところから
魚子（ななこ）と名づけられたとも云われております。
津軽塗は、漆を塗り、研ぎ、磨きを繰り返し、なんと40～50もの工程をへて完成します。
あまりに馬鹿ていねいに作られるので、「津軽の馬鹿塗」の異名があるくらいです。
まず木地に漆を塗り、乾かないうちに菜種を蒔き、
乾いてから菜種を払い落とすと、一粒ごとに月のクレーターのような輪の突起ができます。
（実はここが七々子塗りの工程で一番大切なところで、
最上級の漆を使わないと、きれいな同じ高さの突起ができないので、
ななこ模様の○が切れてしまったりします。）
その上に色漆を塗り重ねて研ぎ出すと、美しい輪紋が浮かび上がってくるのです。
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